時事通信社
2007年・事前企画記事

五輪に万博、英語ブーム
 =幼少時から語学教室通い=

【北京だより】
北京市内の英語学校。大きな声で発音練習する子供たち 来夏に五輪を控える中国では、熱心に英語を勉強する子供が多い。民間の大手語学学校「新東方」の北京市内のある英語教室。子供たちに学ぶ理由を聞くと、「五輪で北京に来る外国人とおしゃべりしたいから」「将来外国で働きたい」と純粋な答えが返ってきた。親の方は、幼少時からわが子を英語に慣れさせようと、高い授業代を払って教室に通わせる。
 小学1年生の孫の男の子を迎えに来たおじいさんがいた。60歳の老人は「将来英語を勉強するなら、早く習った方がいい。わたしはロシア語を教わったが、英語は話せない。もちろん、英語をしゃべれたらいいとずっと思ってきた。来年は五輪もあるしね」と話す。
 新東方の女性スタッフ、王娟さんは「習う子供が増えているのは、来年北京五輪があり、2010年に上海で万博があることも理由。英語は世界の基本的な言語。長い目で見れば、親も自分の子に英語を覚えさせたいはず」と分析。「習いに来る子供は年々増えている」と言う。
 授業風景をのぞいてみた。流ちょうな発音の先生に学ぶ子供たち。軍人の娘だという8歳の劉易辰ちゃんは「授業はとっても楽しい。先生と英語のゲームをするのが楽しい。お父さんからは、ちゃんと勉強して英語を身に付けなさいと言われているの」とにこやかだ。
 「英語が話せると就職などで有利」との認識を反映し、中国では「一人っ子世代」の若者中心に英語ブームが続いている。子供の将来をにらみ、幼少時から先行投資する親たち。親の意向を知ってか知らずか、教室は子供たちのやる気で満ちていた。(北京時事) 写真説明:北京市内の英語学校。大きな声で発音練習する子供たち (配信:2007/11/7)

   

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