時事通信社
北京まで100日!

聖火、エベレストへ
 =5月初旬、史上初の挑戦=

世界最高峰のエベレスト 北京五輪の聖火リレーは、チベット問題をめぐる妨害、抗議活動で揺れた海外巡回が終盤を迎え、5月から中国国内に入る。そのハイライトは、火種を分けた聖火の世界最高峰エベレスト(中国名チョモランマ、標高8848メートル)への登頂だ。1日から10日ごろの間の天候のいい日にアタックする予定。既に大規模なベース基地には中国中央テレビの関係者が入り、テレビ中継する準備を進めている。  登山隊は総勢31人。高地に強い少数民族のチベット族隊員が主力で、国民の大半を占める漢族の隊員との混成隊だ。世界中がチベット問題を注視している状況で、登山技術で上回るチベット族が「偉業」の主力を担うのは、皮肉かもしれない。  中国メディアによると、登山隊隊長は「今回の意義はとても重大。中国56民族の期待と栄誉で、隊員は重圧を感じている」。標高8300メートル地点で最終登頂メンバーを決める予定。山頂は低気圧で低酸素、低温、強風に加え降雪もある厳しい条件だが、宇宙開発事業を担う中国航天科技集団公司が開発した特製トーチは昨年5月、山頂で燃焼テストに成功した。  総額約2000万元(約3億円)とされる大イベント。だが、エベレストの無酸素登頂に人類で初めて成功したラインホルト・メスナー氏(イタリア)がドイツ紙のインタビュー記事で、登頂計画を「茶番劇」と痛烈に批判したように、中国の思惑通りの評価を得られるかは不透明だ。(北京時事) 写真説明:世界最高峰のエベレスト。登山隊が5月、火種を分けた聖火を持って登頂する予定【時事通信社】 (配信:2008/4/23)



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