時事通信社
北京まで100日!

五輪へ「障害」さまざま
 =強い逆風、聖火リレー標的に=

ロンドンでの北京五輪聖火リレーで、妨害しようとして警察官に取り押さえられる男性 開幕前、これほどさまざまな「障害」が生じている五輪は珍しい。
 昨年9月、中台協議の決裂により聖火リレーの台湾不通過が決まった。2月には米映画監督のスピルバーグ氏が、ダルフール紛争をめぐる中国政府の対応を理由に北京五輪芸術顧問を辞任。3月には男子マラソン世界記録保持者のハイレ・ゲブレシラシエ(エチオピア)が北京の大気汚染による健康への影響を理由に、五輪でのマラソン回避の意向を表明した。
 逆風が決定的になったのは、中国チベット自治区ラサで発生した大規模な暴動。中国当局が暴動を鎮圧すると、人権問題に敏感な欧米諸国が反応した。世界を巡回する聖火リレーが格好の標的になり、ロンドン、パリで妨害行為が続出。平和のリレーが「五輪の政治化」の渦に巻き込まれた。
 国際オリンピック委員会(IOC)は、チベット問題は中国の内政問題とする原則を崩さず、事態の推移を慎重に見守っている。「(IOCが承認する)205の国内オリンピック委員会は北京五輪をボイコットせずに参加する」とロゲ会長。スポーツの側の一致団結を強調している。
 競技施設はほぼ完成し、IOCも認めるように準備状況は優秀。主会場の国家体育場(愛称・鳥の巣)を使用して競歩、マラソンのプレ大会もこのほど実施された。だが、成功への要素は十分満たしているにもかかわらず、華やかなムードはまだ感じられない。(北京時事) 写真説明:ロンドンでの北京五輪聖火リレーで、妨害しようとして警察官に取り押さえられる男性(中央)。チベット問題をめぐり、海外での聖火リレーが標的となっている(イギリス・ロンドン)【時事通信社】 (配信:2008/4/23)



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