時事通信社
北京まで半年!

現地責任者になれば「運命」―宮本駐中国大使
 =アトランタ五輪では総領事=

宮本雄二駐中国大使 アトランタ五輪の記憶は、素晴らしい思い出として刻まれている。「一流選手の織り成すスポーツの祭典は、それ自体が素晴らしいということ」。1996年当時、米国のアトランタ総領事を務めた宮本雄二駐中国大使(61)。特に感動した競技は、以前は関心がなかった陸上だという。「ただ走るだけ、投げるだけだが、スポーツの原点。見ていて飽きなかった」と楽しさを知った。
 日中関係が冷え込んでいた小泉政権下の2006年3月、駐中国大使に就任した。「日中関係が非常に悪い時。何年持つかな、ここの大使を。オリンピックまで持たないだろう、と思った」と当時を振り返る。
 その後、昨年12月末の福田康夫首相の初訪中で、中国の温家宝首相が「春が来た」と形容するまで日中関係は改善した。アトランタ大会に続き、現地責任者で2度目の夏季五輪を迎える可能性は高いが、「8月まで大使をやっているかどうか。今だって何が起こるか分からない。そんな平穏無事な日々だと思っていない」。その上で「8月までここにいれば、何らかの縁、運命」と語る。
 外務省のチャイナスクール(中国語研修組)出身の「知中派」で、北京赴任は3度目。「長くかかわってきた中国が世界のひのき舞台に立つ、ということはよかったな、と思う」と率直に喜ぶ。「日本からもたくさんの人が北京に来る。ありのままの中国を見て、自分で判断されて、中国への理解が深まればいい。運動選手の交流の場もたくさんある。相互理解が深まればいい」。五輪が日中交流のいい機会になれば、と考えている。
 北京五輪の成功を願う宮本大使。「一生懸命努力する、と組織委の責任者が言っている。必ず、無事円満に終わると思う。とりわけ中国の若者の世界観が広がって、安定したものになればいいと思う」と期待している。(北京時事) 写真説明:現地総領事を務めたアトランタ五輪の思い出や、半年後に迫った北京五輪について語る宮本雄二駐中国大使(中国・北京)【時事通信社】 (配信:2008/2/4)



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