時事通信社
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ただ北京のために
 =新体操団体、戦いは大詰め=

新体操日本代表チーム ただ北京のためだけに―。9人の10代選手で構成された新体操団体の日本代表チーム。大舞台に向け、猛練習で最後の準備を進めている。
 チームが2006年4月に発足してから約2年。全国オーディションなどで選抜された選手たちは、千葉市の県立千葉大宮高校を拠点に合宿生活を送っている。高校近くのマンションで自炊、洗濯をしながらの共同生活。24時間、公私にわたって新体操のために時間を費やしてきた。
 育った環境、性格も違う年ごろの高校生。このチームに入らなければ、インターハイなどに出場して脚光を浴びることもできたはずの有望選手たちだ。目標がぼんやりとしていた当初は、言い争いが絶えなかったという。三沢樹知主将は「わたしのクラブではこうだった、と言う子が多くて…。けんかばかりしてました」と振り返る。
 しかし、苦労のかいはあった。昨秋の世界選手権で7位入賞を果たし、念願の五輪団体出場権を獲得。これを境にチームは変わった。山崎浩子強化本部長は「北京という目標がはっきりして、目に見えてまとまりが増してきた」と喜ぶ。
 現在、五輪に向けた練習は大詰めに入っている。フープ・クラブ、ロープの両種目とも五輪用の演技構成が決定。どちらも複雑な手具交換が見どころで、出場5人の息が合わなければ、プログラムは完ぺきにこなせない。ロシアなどのトップ国との差は依然として大きいが、五明みさ子ヘッドコーチは「とにかく攻める気持ちが大事。日本人らしい、細かいところまで意識が届いた演技をしてほしい」と成長を期待する。
 9人のうち北京に行けるのは6人で、演技できるのは5人。サバイバルレースも最終段階に入った。「行ける人も、行けない人も心が一つになれる自信はある。そのために、今を一生懸命頑張りたい」と三沢。「熱い夏」まで、少女たちは戦い続ける。(了) 写真説明:フープ+クラブ種目の北京五輪用演技を披露した新体操日本代表チーム(東京体育館)【時事通信社】 (配信:2008/2/1)



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