時事通信社
北京へ、気鋭の平成世代

大エースの背中に近づく―立石
 =スランプ脱し、200平で勝負=

笑顔を見せる立石諒 世界的なエースの背中を追う。男子平泳ぎと言えばアテネ五輪100、200メートル2冠の北島康介(日本コカ・コーラ)が代名詞。神奈川・湘南工大付高3年の立石諒(18)=キッツウェルネス藤沢=は、その北島が持っていた200メートルの高校記録を2006年秋に塗り替えている。進境著しい「ポスト北島」の一番手候補だ。
 1月下旬のコナミオープンで平泳ぎの100、200メートルの2種目を制し、男子の優秀選手に選ばれた。200メートルでは、アテネ五輪代表で05年世界選手権銅メダルの実績を持つ今村元気(ムラサキスポーツ)らを抑え、晴れ晴れとした笑顔。「200メートルで(北京)五輪を狙うと決めて練習してきた。200だけ、という泳ぎができた」と満足そうだった。
 高校2年だった06年の国体で2分12秒33の好タイムをマーク。北島の高校記録を1秒以上も縮め、次代のホープに躍り出た。だが、昨季はスランプに陥り、8月の世界競泳では同種目の予選9位で決勝進出さえ果たせなかった。「いろいろ試してみたが、泳ぎが安定しなかった」と振り返る。
 心機一転。200メートルに絞って練習に打ち込み、それがコナミオープンで結果に表れた。今春、慶大に進学する。直後にある北京五輪代表選考会を兼ねる日本選手権で「(2分)11秒台前半から10秒台後半」を目指す。「北島さんに勝てるか、といわれると自信がない。でも(北島の)後ろにいながらも存在感がある、というふうになりたい」
 コナミオープンでは、同い年の入江陵介(イトマンSS)が200メートル背泳ぎで日本新を樹立する瞬間も目撃。「(入江と)一緒に五輪に行けたら」と夢を膨らませている。(了)

◎立石諒のプロフィル
 立石 諒(たていし・りょう)神奈川・湘南工大付高3年、キッツウェルネス藤沢所属。06年兵庫国体の競泳男子200メートル平泳ぎで、北島康介の従来記録を6年ぶりに1秒14更新する2分12秒33の高校新をマークして注目される。07年4月の日本選手権は北島に次いで2位。同年8月の世界競泳では決勝に進めなかった。180センチ、64キロ。18歳。神奈川県出身。(了) 写真説明:競泳男子200メートル平泳ぎでエースの北島康介に挑む立石諒。先のコナミオープンで優勝し、笑顔を見せる(1月26日、兵庫県西宮市のコナミスポーツクラブ本店西宮)【時事通信社】 (配信:2008/2/1)



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