時事通信社
北京へ、気鋭の平成世代

女子体操界背負う15歳―鶴見
 =「北京で入賞」を目標に=

鶴見虹子の段違い平行棒の演技 小柄すぎて、いつも小学生に間違えられるという。「あと2ミリで身長140センチになるんです」。体操女子のエースに成長した鶴見虹子(15)=朝日生命ク=は、まだあどけない笑顔が似合う中学3年生だ。
 体操は5歳から始めた。小学6年生で強豪クラブの朝日生命クへ。小柄でも強い筋力と、柔軟性を併せ持つ鶴見の成長は早かった。中2で出場した一昨年の全日本選手権で個人総合優勝。4種目すべてで難度の高い技を披露し、女子体操界の期待を一身に集める存在になった。
 その後の歩みも順調そのもの。昨年のNHK杯で優勝。初めて代表となった昨年9月の世界選手権では、安定した演技で日本を団体戦12位に導き、3大会ぶりの五輪切符をもたらした。
 女子代表の塚原千恵子監督は「体操の基本がしっかりしているから余裕が生まれるし、難しい技にも挑戦できる」と分析する。世界選手権中は右かかと痛に悩まされたが、同監督は「それでも集中力は落ちなかった。負けず嫌いなんです」。精神面の強さも天下一品だ。
 昨年の全日本選手権個人総合では楽々と2連覇。早くも第一人者の風格が漂うが、本人に油断はない。「まだ世界とは差があるので、もっと技を多く取り入れたい」。苦手の平均台では難度の高い側方宙返りに挑戦中。インターネットの動画サイトで、世界トップ選手の演技をチェックする研究熱心な一面もある。
 春に北京五輪代表の選考会を控えるが、普通に演技すれば代表入りは間違いない。「北京の目標は団体戦と個人総合の両方で入賞すること」と鶴見。これまでの成長の早さを考えれば、十分に実現可能に思えてくる。(了)

◎鶴見虹子のプロフィル
 鶴見 虹子(つるみ・こうこ)東京・藤村女中3年、朝日生命ク所属。06年全日本選手権の個人総合で史上4人目の中学生優勝を達成。07年世界選手権に初出場し、団体戦12位で五輪出場権獲得に貢献。同年全日本選手権個人総合で連覇を果たした。得意種目は段違い平行棒。139センチ、32キロ。15歳。東京都出身。(了) 写真説明:女子個人総合、鶴見虹子(朝日生命ク)の段違い平行棒の演技(千葉ポートアリーナ)【時事通信社】(配信:2008/1/30)



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