時事通信社
北京へ、気鋭の平成世代

階級上げ活路見いだす―中村
 =輝き取り戻し「勝ち続ける」=

中村美里 「ヤワラ2世」が再び脚光を浴びようとしている。柔道女子の中村美里(18)=東京・渋谷教育渋谷高=は高校1年で講道館杯と福岡国際の48キロ級を制覇。谷亮子(トヨタ自動車)の再来と期待されながら、翌年から足踏み状態に。だが、52キロ級で活路を見いだし、輝きを取り戻して五輪イヤーを迎えた。
 「48キロのときとは全然違う」と笑う。体重調整の話だ。年末年始に54キロまで増加。それでも、以前のような減量の苦しみを免れていることが、表情を明るくさせている。
 48キロ級は、栄光と屈辱の両面を中村に与えた。福岡国際を制した後、出産、育児で休養中だった谷をしのぐ存在へと成長すべく、2006年は国別対抗戦のワールドカップやドーハ・アジア競技大会に出場。しかし、成績はいまひとつ。07年世界選手権代表最終選考会の全日本選抜体重別では準決勝で敗れた。
 減量苦に加え、世界選手権48キロ級で谷が復活の金メダル。北京ロードは困難を極める。昨年11月の講道館杯から52キロ級に転向。階級変更後のデビューを優勝で飾ると、嘉納杯東京国際(福岡国際を吸収・統合)も制し、ホープに返り咲いた。
 「52キロ級のレベルは高いと思う。でも、勝ち続けるしかない」ときっぱり。同じ階級に世界選手権3位の西田優香(淑徳大)とアテネ五輪銀メダルの横沢由貴(三井住友海上)が控えているが、「以前からの目標」という北京五輪出場を目指し、今後の不敗を誓う。
 まずは2月のフランス国際。「これまでの2回(出場)は優勝できていない。今度こそ優勝したい」と意気込む。北京を狙うライバルたちを意識するのは、そのあとだ。(了)

◎中村美里のプロフィル
 中村 美里(なかむら・みさと)東京・渋谷教育渋谷高3年。05年に16歳で講道館杯、福岡国際の48キロ級で優勝。06年はフランス国際3位、ワールドカップ(団体戦)3位のほか、アジア大会と福岡国際も3位。07年全日本選抜体重別では準決勝で福見友子に敗れる。同年秋に52キロ級に転向して講道館杯、嘉納杯東京国際で優勝。156センチ。18歳。東京都出身。(了) 写真説明:女子52キロ級決勝で、カラスコサ(左、スペイン)を敗り優勝した中村美里(東京・渋谷教育渋谷高)(東京体育館)【時事通信社】 (配信:2008/1/29)



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