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北京の全イラク人が集合=一転の五輪参加、歓喜は絶大

イラク選手団  深夜の北京空港に同胞を歓迎する声が響き渡った。北京五輪への参加が国際オリンピック委員会(IOC)に一転して認められたイラク選手団の一行11人が先に北京入りした際、北京在住のイラク人が総出で出迎えた。
 総出といってもわずか30人ほど。それでも、北京在住の全員が喜び勇んで空港に足を運んだ。選手団の到着3日前、北京のイラク大使館から全員に連絡が回った。30人程度ならば、連絡もたやすくつくはずだ。
 大使館の男性ドライバーは「3日前の電話から、僕はずっと歌いっ放しだよ」とおどけた。選手4人を含む選手団が姿を現すと、国旗を手に「イラク、イラク」の大合唱。ある留学生が「選手の名前は一人も知らないんだ」と話したのはご愛嬌(あいきょう)。にぎやかな到着風景になった。
 205の国と地域が参加する北京五輪。選手団の規模は大小さまざまだが、母国を代表する「名誉ある立場」は同じ。4日深夜に到着したイラク選手団は「わずか11人」だが、北京在住のイラク人にとっては「北京に11人も来る」という無上の喜びだったのではないか。
 2003年のイラク戦争後も国内で混乱が続くが、スポーツ好きのイラクの人々は、自国選手の五輪出場をとても楽しみにしているという。
 開催国の中国は総勢1099人の大選手団で地元五輪に臨む。イラク選手団は中国の100分の1の規模に過ぎないが、8日の開会式ではイラク国旗を先頭に、堂々と胸を張って入場行進するはずだ。(北京時事)
開会式で入場行進するイラク選手団=8月8日、北京・国家体育場 (配信:2008/08/08)



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