時事通信社
五輪ヒストリー

ドリームチーム=第25回バルセロナ(1992年)

マジック・ジョンソン サマランチ国際オリンピック委員会(IOC)会長の生まれ故郷で開かれた大会。北朝鮮が12年ぶり、南アフリカ共和国が32年ぶりに出場するなど169か国・地域の選手団が参加した。
 バスケットボールではこの大会からプロの出場が認められ、米国が全米バスケットボール協会(NBA)のプロ軍団を派遣、マジック・ジョンソン、マイケル・ジョーダン、ラリー・バードらスーパースターをそろえた「ドリームチーム」が圧倒的強さで金メダルをさらった。
 日本は金3、銀8、銅11にとどまったが、競泳女子200メートル平泳ぎでは14歳になったばかりの岩崎恭子が見事に優勝。日本女子水泳選手の金メダルは1972年ミュンヘン大会の青木まゆみ以来の快挙だった。ソ連の崩壊で、旧ソ連合同チーム(EUN)として臨んだ旧ソ連チームは金45を獲得、米国の37を上回り1位の座を守った。
 【日本人メダリスト】
 ▼金=岩崎恭子(競泳・女子200平泳ぎ)、吉田秀彦(柔道・78キロ以下級)、古賀稔彦(柔道・71キロ級)
 ▼銀=小川直也(柔道・95キロ超級)、田辺陽子(柔道・女子72キロ級)、溝口紀子(柔道・女子52キロ級)、田村亮子(柔道・女子48キロ級)、池谷幸雄(体操・床運動)、渡辺和三(射撃・クレーオープントラップ)、有森裕子(陸上・マラソン)、森下広一(陸上・マラソン)
 ▼銅=奥野史子(シンクロ・ソロ)、奥野史子・ 高山亜樹(シンクロ・デュエット)、西川大輔・池谷幸雄・知念孝・畠田好章・松永政行・相原豊(体操・団体総合)、松永政行(体操・平行棒)、赤石光生(レスリング・フリー68キロ級)、岡田弘隆(柔道・86キロ級)、越野忠則(柔道・60キロ級)、坂上洋子(柔道・女子72キロ超級)、立野千代里(柔道・女子56キロ級)、木場良平(射撃・50メートルフリーライフル)、渡部勝美・西正文・杉浦正則・大島公一・西山一宇・若林重喜・杉山賢人・小久保裕紀・小桧山雅仁・十河章浩・伊藤智仁・小島啓民・佐藤康弘・坂口裕之・高見泰範・佐藤真一・三輪隆・中本浩・徳永耕治・川畑伸一郎(野球)
(配信:2008/5/13)

◎【その時世界は】
 ベルリンの壁崩壊以降、新しい秩序を模索する動きが続いていた欧州ではこの年、欧州共同体(EC)加盟各国が、将来の共通外交、共通経済などを目指したマーストリヒト条約に調印、欧州連合(EU)創設に向けて第一歩を踏み出した。また、環境問題に対する世界的な意識の高まりを受けて、ブラジルのリオデジャネイロで国連環境開発会議(地球サミット)が開かれた。日本では人気ロック歌手、尾崎豊が26歳で急死。護国寺で行われた葬儀には約4万人のファンが集まった。(了)

男子バスケットボール、優勝を決め喜ぶ米国チームのマジック・ジョンソン【AFP=時事】

※主要参考資料
近代オリンピック100年の歩み(ベースボールマガジン社)、最新スポーツ大事典(大修館書店)、オリンピックの事典(三省堂)、国際オリンピック委員会の百年(IOC)、日録20世紀(講談社)、JOCホームページ、熊本県和水町ホームページ

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