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五輪ヒストリー

100周年の記念大会=第26回アトランタ(1996年)

第26回アトランタ クーベルタン男爵の提唱で始まった1896年の第1回アテネ大会から100周年の記念大会で、国際オリンピック委員会(IOC)に加盟する197か国・地域の全参加が初めて実現した。
 公的資金に頼らない完全民活方式で運営されたが、商業主義の行き過ぎも指摘され、将来の五輪に 警鐘を鳴らす結果ともなった。大会期間中には、競技会場が集中する五輪公園で死者2人を出す爆弾事件が発生、超大国アメリカの威信を揺るがせた。
 日本は史上最多の499人を送り込みながら、メダル獲得は目標の25個を大きく下回る14個(金3、銀6、銅5)にとどまり、低落傾向に歯止めは掛けられなかった。
 【日本人メダリスト】
 ▼金=中村兼三(柔道・男子71キロ級)、野村忠宏(柔道・男子60キロ級)、恵本裕子(柔道・女子61キロ級)
 ▼銀=古賀稔彦(柔道・男子78キロ級)、中村行成(柔道・男子65キロ級)、田村亮子(柔道・48キロ級)、田辺陽子(柔道・72キロ級)、重由美子・木下ユリエアリーシア(ヨット・470級)、森昌彦・木村重太郎・森中聖雄・小野仁・黒須隆・野島正弘・今岡誠・福留考介・高林孝行・西郷泰之・杉浦正則・川村丈夫・三澤興一・大久保秀昭・桑元孝雄・松中信彦・井口忠仁・中村大伸・佐藤友昭・谷佳知(野球)
 ▼銅=有森裕子(陸上・マラソン)、立花美哉・神保れい・高橋 馨・田中順子・河邉美穂・川瀬晶子・武田美保・藤井来夏・中島理帆・藤木麻祐子(シンクロ・チーム)、太田拓哉(レスリング・フリースタイル74キロ級)、十文字貴信(自転車・1キロタイムトライアル)、菅原教子(柔道・52キロ級)
(配信:2008/5/13)

◎【その時世界は】
 12月、ペルーの過激派ゲリラがリマの日本大使公邸を襲撃・占拠。ペルー政府がゲリラ仲間の釈放要求を拒否したことから、占拠は翌年4月まで127日間に及んだ。事件は特殊部隊による奇襲攻撃で決着、人質は解放された。また、この年の7月には英国のチャールズ皇太子とダイアナ妃の離婚が発表された。「世紀の結婚」の終わりと、その後の不幸の始まりであった。日本では安室奈美恵のファッションが女子中高生の間で大流行、「アムラー」と呼ばれた。映画では「Shall we ダンス」が話題を集めた。(了)

100周年記念大会となったアトランタ五輪。開会式でスタジアムに描かれた大きな五輪のマーク【時事通信社】

※主要参考資料
近代オリンピック100年の歩み(ベースボールマガジン社)、最新スポーツ大事典(大修館書店)、オリンピックの事典(三省堂)、国際オリンピック委員会の百年(IOC)、日録20世紀(講談社)、JOCホームページ、熊本県和水町ホームページ

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