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五輪ヒストリー

日本人初の金メダルは織田幹雄=第9回アムステルダム(1928年)

織田幹雄 五輪参加4度目の日本は陸上、水泳など6競技に43選手(うち女子1)が出場。金2、銀2、銅1のメダルを獲得した。日本人初の金メダリストとなったのは陸上三段跳びの織田幹雄。前回パリ大会で6位の織田は2回目に15メートル21を跳び、米国のケーシーを4センチ抑えて優勝。表彰式では特大の日章旗が掲揚されるハプニングがあった。競泳男子200メートル平泳ぎでも鶴田義行が2分48秒4で金メダルに輝いたが、織田より6日遅く第1号は逃した。
 日本選手で女子として初めて五輪に参加した人見絹枝が陸上800メートルで銀メダルの活躍。人見は100メートルでのメダル獲得が有望されていたが、準決勝で思わぬ敗退。そこで「800メートルを走らせてください」と直訴、初挑戦で快挙を成し遂げた。800メートルは女子にとって過酷との理由から次の大会で削除され、復活したのは1960年ローマ大会になってからだった。
 【日本人メダリスト】
 ▼金=織田幹雄(陸上・三段跳び)、鶴田義行(競泳・200メートル平泳ぎ)
 ▼銀=人見絹枝(陸上・800メートル)、米山弘、新井信男、佐田徳平、高石勝男(競泳・800メートル自由形リレー)
 ▼銅=高石勝男(競泳・100メートル自由形)
(配信:2008/5/12)

◎【その時世界は】
 ラジオやテレビの技術が進むにつれて大衆芸能が盛んになり、映画ではミッキーマウスがトーキー・アニメ「蒸気船ウィリー」で初登場した。NHKでラジオ体操が始まったのもこの年。西アフリカで黄熱病の研究をしていた野口英世が、自らも黄熱病に冒され客死した。既に年号は昭和に改まっていたが、昭和天皇の即位の大礼が京都御所で行われた。(了)

日本人初の五輪金メダリストとなった織田幹雄の陸上三段跳び【時事通信社】

※主要参考資料
近代オリンピック100年の歩み(ベースボールマガジン社)、最新スポーツ大事典(大修館書店)、オリンピックの事典(三省堂)、国際オリンピック委員会の百年(IOC)、日録20世紀(講談社)、JOCホームページ、熊本県和水町ホームページ

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