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もろくも崩れ去った日本=8回4失点で逆転負け−野球〔五輪・ハイライト〕

 憔悴(しょうすい)しきった表情の投手。下を向く野手たち。金メダルを目指して戦ってきた選手たちが、あまりにもあっけなく崩れ去った。
 6回までを杉内、川上、成瀬の3投手でしのいで、7回以降は抑えの3人につなぐ。リードはわずか1点とはいえ、勝利につながる青写真は既に出来上がっていた。
 しかし7回、藤川が四球から2安打で同点にされた。そして8回。1次リーグの韓国戦と米国戦で勝ち越しを許し、いまひとつ調子の上がっていなかった岩瀬が、李承◆(火ヘンに華)に痛恨の勝ち越し2ランを浴びてしまった。「あそこは岩瀬で行くのがうちの形」と大野投手コーチは説明した。しかし、急きょ中継ぎに回った投手ならともかく、絶対的な信頼を置かれていたはずの本職が打たれてしまっては、計算が成り立つはずもなかった。
 救援した涌井も、勢いに乗る韓国打者の強振の前に餌食となった。さらにG佐藤は高永民の左翼への打球をまさかの落球。終盤に点を失うと、ミスを重ねてしまう、1次リーグでも見られた悪癖が、準決勝の大一番でも出てしまった。星野監督は「あそこで2点で止まっていたら」と悔やみながらも、「(集中力が)切れはしません。最後まで何があるか分からんのだから」と選手をかばった。
 終わってみれば、日本の得点は新井の投ゴロと青木の適時打による2点だけ。今大会の日本代表の課題が集まって出てきたような試合だった。「思いの強いところが金メダルを取ると思ってやってきた」と語った宮本主将。日本の思いは届かず、金メダルを目指す戦いが終わった。(北京時事)
(2008/08/22 18:22)

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