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不振抜け出せなかった打線=選手起用に柔軟性欠く〔五輪・野球〕

 23日に行われた北京五輪野球の3位決定戦で、日本は米国に敗れ、メダルを逃した。初戦のキューバ戦でエースのダルビッシュ(日本ハム)を先発させて敗れ、その後のローテーションにも影響を与えた。4強入りしたライバルに全敗し、通算4勝5敗は、とてもメダルが狙える戦績ではなかった。
 最大の誤算は打線の得点力の低さだった。キューバにしろ、韓国にしろ、勝負どころとみるや思い切り振って長打を狙う傾向にあった。日本は準決勝の前、田淵ヘッド兼打撃コーチが先発の金広鉉のスライダーに対し、「見逃す勇気が必要。追い込まれてからの(スライダーでの)三振は仕方がない」と指摘した。日本打線は失敗を恐れたり、つなぐことを意識し過ぎてか、打撃が小さくなっている印象があった。
 投手交代のタイミングは、大きな勝敗の分かれ目になった。1次リーグの韓国、米国戦、3位決定戦の米国戦では、前のイニングから投手を続投させた結果、決勝点を奪われた。大野投手コーチは「この1イニング、というところで投手が頑張れなかった」とする一方で、「1イニングを任せられる投手がいなかった」とも。本職の中継ぎをメンバーに入れるべきだったと悔やんだ。
 当初の抑えの構想にこだわって起用を続けた岩瀬(中日)が3敗。準決勝で2失策したG佐藤(西武)は3位決定戦でも先発起用され、落球を繰り返した。短期決戦では、選手の好不調をしっかり見極め、臨機応変に対応することが大きなポイント。ミスを巻き返してほしいという信頼と温情は、完全に裏目に出た。
 野球の日本代表は、他競技のように継続的な強化は不可能。しかし、来春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向け、今回の失敗から教訓を蓄積していかなければならない。(北京時事) (2008/08/23 20:58)

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