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提示できるか、新しい五輪=4年後に臨むロンドン〔五輪・ハイライト〕

 ロンドンのジョンソン市長が、引き渡されたばかりの五輪旗をはためかせる。中国が「国家威信」を懸けて成功に導いたものとは違う、平和の祭典の新たな姿を提示する。それが4年後に課されるテーマだ。
 近代五輪発祥の地へ回帰した4年前のアテネ五輪、中国の国際社会への仲間入りを託した北京五輪とは、根本的にコンセプトが異なる。ロンドン五輪の主会場となるのは、貧困地域のロンドン東部。再開発で、街を整備し、雇用機会も生む。大都市が抱える社会問題を解決し、次世代に遺産を残す。都市の再生を五輪とリンクさせる、新たな試みだ。
 五輪規模の巨大化にも変化を加える。五輪公園に建設される8万人収容のメーン競技場は、大会後に2万5000席の多目的競技場に移行できるよう、あらかじめ設計された。ロンドン五輪組織委のコー会長は、「創造性を生かして大会を素晴らしいものにし、都市にも価値をもたらす」。簡素化しつつ、魅力あふれる五輪を生み出せるか。一つの試金石だ。
 2005年の五輪招致成功時に34億ポンド(約6900億円)だった予算が、3年間で93億ポンド(1兆9000億円)に上方修正されるなど、懸念材料もあるが、北京五輪で英国チームは過去1世紀では最高の金19を含む、47のメダルを獲得し、国内の五輪熱も急騰。追い風に乗って本番を迎えたい。
 五輪旗の引き渡しセレモニーの最後に英国サッカー界のスター、ベッカムが自慢の右足でボールをけり上げた。ロンドン五輪がキックオフされた。(北京時事)
(2008/08/24 22:54)

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