時事通信社
バドミントン

年の差克服、息ぴったり=末綱と前田、「大金星」〔五輪・バドミントン〕

 会場の外には、入場できないファンが切符を譲ってくれる人を待ち列を作って並ぶ。場内が地元一色で染まる完全アウェー。その中で、アテネ五輪の金メダリストで現在も世界ランキング1位の中国ペアを下した末綱聡子(27)前田美順(22)=NEC・SKY=組。この「大金星」は、世界に通用する女子ダブルスが小椋久美子(25)潮田玲子(24)=三洋電機=組だけでないことを証明した。
 同学年ペアのオグシオとは違って、5つの年齢差がある。年上の末綱は前田と出会うまで何人もの選手とペアを組んだが、うまくいかなかった。前田が入社した2004年から今のペアに。二人とも短気な性格。衝突はたびたびあったという。
 しかし、年下の前田が「悔しくても我慢」を覚えてから直接ぶつかり合うことは減った。「自分がキレる。でも、前田の方がしっかりしているから」と末綱は言う。
 この日の試合。第1ゲームで弱気になった前田に、末綱が「とにかく入れていこう」と声を掛けて引っ張った。「以前だったらギクシャクしていた」(末綱)状況でも息がぴったり合った。第2ゲーム以後は失点後もうなずき、励まし合って世界1位に逆転勝ちした。
 「オグシオさんらには彼女らの良さがある。わたしたちは自分たちのことをやるだけ」。人気ペアの陰に隠れていた2人が、日本のバドミントン界悲願のメダルをもたらすか。(北京時事)
(2008/08/11 21:16)

記事一覧



北京五輪名場面集