時事通信社
サッカー

「頑張ったよ」と家族に=涙で駆け寄るなでしこ〔五輪・サッカー〕

 【北京21日時事】「頑張ったよ」「お疲れさま」。21日、サッカー女子「なでしこジャパン」はドイツとの3位決定戦を終えると、スタンドで見守った家族らの元に駆け寄り、涙を流した。
 今大会2得点の大野忍選手(24)は父光夫さん(57)の姿を見つけると、「頑張ったよ」と声を出した。目には涙が光る。光夫さんは何も言えず、だまってうなずいた。
 ゴールできなかった初戦後、大野選手はホテルに宿泊する両親に渡す荷物に手紙を忍ばせた。「自分が決めなくてごめんね」。光夫さんは「気にしないで。次だよ」とメールを出した。
 米国との準決勝の先制点は、仕事で見逃した。勤務先から「(応援に)行ってこい」と送り出された3位決定戦。「こんないい試合をしてくれて感無量。何も言うことはない」と満面の笑みを浮かべた。
 永里優季選手(21)は必死に涙をこらえた。母美智子さん(45)は「お疲れさま」と頭をなでた。「悔し涙だろうが、すっきりした表情もしていた。笑顔で帰ってきて、まずはゆっくりしてほしい」とねぎらった。
 前日まで母山口満寿子さんが観戦に来るのを知らなかった沢穂希選手(29)。「ありがとう」と手を振った。「お疲れさん。残念だったけど頑張ったね」。2人とも涙があふれ出た。満寿子さんは「(うれしいのと悔しいのと)両方の涙」と話した。(了)
満寿子(まいこ) (2008/08/21 22:30)

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