時事通信社
サッカー

悪条件でも成熟の戦い=アルゼンチン、世代最強実証〔五輪・サッカー〕

 母国の英雄マラドーナも祝福に駆け付けた表彰式。アトランタ五輪の決勝でナイジェリアに負けた雪辱を果たし、五輪連覇。金メダルを胸にした若きアルゼンチンの歓喜の歌声が、響き渡った。
 正午開始で、気温32度、ピッチ上は42度の暑さ。前後半に1度ずつ給水時間が設けられたほどの条件では、ベストのプレーは望めない。だが、勝機を逃さない戦いぶりは、原則23歳以下の年齢制限を超えていた。
 やみくもに、試合のペースを上げず、ここという要所でギアチェンジ。後半13分のディマリアの決勝点も、一瞬のスキを突いたメッシのパスから生まれた。「この暑さの中で賢くプレーした。それが勝因」とバティスタ監督。先制後は、押し込まれたが、選手交代も巧みに使い、逃げ切った。
 メッシのチームと言われた。ドリブルやパスで常に相手を恐怖に陥れる21歳の存在は、確かに心強い。だが、オーバーエージで参加し、2大会連続金メダルを手にしたマスケラーノは、「メッシが中心。でも、全員が重要な役割を果たした」。既に半数がA代表でもデビュー済み。チームとしても、個のレベルでも、頭一つ抜け出ていた。
 20歳以下ワールドカップ(W杯)も2連覇中。同世代では最強の座は揺るがない彼らの視界にあるものは、一つしかない。「次は、W杯制覇を狙っていく」とメッシ。北京五輪のシンボル「鳥の巣」から、夢が羽ばたいた。(北京時事)
(2008/08/23 19:20)

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