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永井、伝統の先行力発揮=ケイリン発祥国初メダル−自転車〔五輪・ハイライト〕

 ペダルへの力を抜くと、歓喜のガッツポーズ。くしゃくしゃの笑顔がはじけた。競技発祥国の意地をやっと世界に見せることができた。永井がケイリンで念願の銅メダルを獲得。2000年シドニー大会で正式種目となって以来、初めてのメダルを日本に持ち帰ることになった。
 1回戦での混戦が永井に火を付けた。ゴール前で行く手をふさがれ、4番手の入線。失格者が出て3位で敗者復活戦へ回ることになった。「もつれて、ムカッときた。気持ちをぶつけてやろう」
 敗者復活戦をトップで通過すると、準決勝は2台が落車するアクシデント。結局、4選手での再スタートとなった。マニエ監督は「チャンスだからいけ」とたきつけた。永井は日本競輪伝統の先行力を信じた。残り1周で抜け出し、2着に粘って日本勢初の決勝へ進んだ。
 敗者復活戦からはい上がって、この日4レース。「疲れがないと言えばうそになる。でも、普段からきつい練習をしているから」。最後方で機をうかがうと、残り3周で徐々に進出。2周で一気にトップに立ち、最後の1周は2番手。1人には抜かれたが、粘りに粘って3位を確保した。
 前回アテネ五輪の代表に漏れた悔しさを忘れていない。アテネでは同じ競輪選手たちが銀メダルを獲得した。
 アテネ銀メダリストで今回はケイリン一本に絞った伏見は、敗者復活戦で敗退。その伏見から「前回の悔しさを晴らせたな」と祝福されたという。「日本の先行をアピールしたかった」と永井。誇りが輝いた。(北京時事)
(2008/08/16 23:18)

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