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馬術

香港の「高度な自治」に疑念も=五輪競技の一部開催で過剰警備

 【香港24日時事】香港は北京五輪で馬術競技を開催し、「中国の不可分の一部」であることを国際的にアピールした。しかし、その一方で、競技を無事に運営するための過剰警備などが1国2制度下の「高度な自治」への疑念を招くという代償も払った。
 香港政府は5月初めの五輪聖火リレー前から、テロや反中デモを防止する態勢を強化。外国の人権活動家らを次々と空港で追い返した。五輪開催中も、在米の中国民主活動家、王丹氏が香港入りを拒否された。
 香港政府のこうした姿勢に対しては、社会主義体制とは異なり、自由な政治活動を容認するという1国2制度の大原則に反するとの批判が民主派などから出たが、政府側は全く受け付けなかった。治安維持に万全を期すよう中国政府から強い指示を受けていたとみられる。
 聖火リレーの走者は各界の親中派で固め、コース付近でチベットの旗を掲げた女子大生は警察が連行。五輪が近づくと、自動小銃を持った重武装の警官隊を空港に配置して、構内の写真撮影も規制する物々しさだった。
 もともと、外交・国防以外の分野では本土から指図を受けないはずの香港で、本土主催の国際スポーツ行事の一部を開催すること自体が1国2制度の原則に抵触する疑いがある。しかし、政府は「香港は馬術競技の円滑な運営で無比の意気込みと生命力を示した」(唐英年政務官)などと自賛するばかりで、香港の「中国化」がかなり進行していることを印象付けた。(了)
(2008/08/24 14:49)

五輪・村上、射撃は19位

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近代五種男子射撃に臨む村上佳宏(右端)。19位と出遅れた。2種目目にフェンシングを全選手の総当たり戦で実施。午後に競泳、馬術、ランニングを行う(21日、北京) 【時事通信社】



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