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息子のため、演技し続ける母=チュソビチナ、33歳で銀メダル〔五輪・体操〕

 【北京18日時事】17日に行われた体操の種目別決勝の女子跳馬で、オクサナ・チュソビチナ(ドイツ)が銀メダルを獲得した。生まれ故郷を離れ、病に冒された息子のために競技を続け、33歳で手にした輝きだった。
 10代が活躍する女子体操界で、極めて異色の存在。だが、自慢の脚力に衰えはない。この日も着地を2本とも成功させた。「わたしは33歳だと思ってないわ。18歳の気分よ」と笑ってみせる。
 中央アジアのウズベキスタン生まれ。17歳で旧ソ連合同チームの一員として1992年バルセロナ五輪に初参加し、団体金メダルを獲得した。
 妻であり、1児の母。5大会目となる北京五輪は、初めてドイツ代表として臨んでいる。2002年に息子のアリシャー君(8)が急性リンパ性白血病を発症。当時、練習と生活の拠点をドイツ・ケルンに置いていた。治療をドイツで続けることを決意し、2年前にドイツ国籍を取得した。
 競技を続けるのも、賞金を稼ぎ高額な治療費を工面するためだ。苦労のかいあって、アリシャー君はだいぶ健康を取り戻した。「メダルは息子のため。まだ体操を愛しているし、チャンスがあれば37歳になっても、次の五輪に出たいわ」。競技者として、母親として、力強く生きていく。(了) (2008/08/18 05:18)

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