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難度追求の流れ加速=ミス連発でもメダル獲得−体操〔五輪・体操〕

 北京五輪の体操は19日に全日程を終えた。従来の10点満点から、2006年に点数に上限のない採点方式に移行して初の五輪。結果は、高難度の技を多く持つ中国選手が金メダルを量産した。実施の正確さよりも、より難しい技をより多く−という流れが加速した印象だ。
 男子個人総合では、内村航平(日体大)があん馬で2度落下しながら銀メダルを獲得した。男子代表の具志堅幸司監督は教え子の快挙を喜びつつ、「あんなに失敗したら、普通はメダルなんて考えられない」と困惑。優勝した楊威(中国)を含め、上位選手でも細かいミスが多かった。
 技の高度化が進み、6種目を通して演技するだけで体力を消耗するのが現状。結果として技の実施の精度は落ち、失敗が増えることになる。一つのミスが勝負を分ける個人総合のメダル争いは、もはや過去のものになったのかもしれない。
 国際体操連盟のグランディ会長は、五輪開幕直後の記者会見で「難しさばかりにこだわらないで、体操の美しさも残してほしい」と選手に注文を付けた。それでも、五輪では難度を追求する流れは変わらなかったし、それはロンドン五輪でも同様だろう。日本では全6種目を正確にできてこそ体操選手という考え方が根強いが、今後も世界でトップレベルを維持するには、スペシャリストの育成が急務になる。(北京時事) (2008/08/20 06:39)

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