時事通信社
競泳,水球

激戦の五輪、「経験」も重要に=世代交代に課題−台頭してきた競技、種目も〔五輪〕

 北京五輪で日本選手団は金9、銀6、銅10の合計25個のメダルを獲得した。金16を含め、史上最多のメダル37個を獲得したアテネ五輪から後退。「金2ケタ、メダル30個以上」の目標にも届かなかったが、福田富昭団長は「選手は大変よく戦ってくれた」と評価した。
 今回の金9のうち7は個人の連覇。競泳男子平泳ぎの北島康介(日本コカ・コーラ)、柔道女子の谷本歩実(コマツ)、レスリング女子の吉田沙保里(綜合警備保障)らがアテネに続き金を獲得。五輪経験者がチームジャパンを引っ張った。
 裏を返せば顔触れが変わらず、世代交代に課題を残した。ただ、日本選手団の上村春樹総監督は「ある程度経験がないと勝てないようになっているのではないか」と指摘。各国の強化で、五輪がより厳しい戦いの舞台になっていると分析する。
 経験者が踏ん張る間、新しい力の台頭もあった。フェンシングで日本勢史上初のメダルを獲得した男子フルーレの太田雄貴(京都ク)や、男子体操個人総合銀に輝いた内村航平(日体大)、柔道女子52キロ級銅の中村美里(三井住友海上)ら。太田は22歳で、内村と中村は19歳。今後が楽しみな存在だ。平成生まれのメダリスト1号となった中村は「金以外は同じなので悔しい。この思いを次に生かす」と頼もしい。
 メダルに一歩及ばなかったものの、健闘が光った競技も目立つ。バドミントン女子ダブルスの末綱聡子、前田美順(NEC・SKY)組、カヌーのスラローム女子カヤックシングルで竹下百合子(早大)がともに4位、トライアスロン女子の井出樹里(トーシンパートナーズ・チームケンズ)が5位。いずれも各競技で史上最高順位だ。カヌーはさらに、フラットウオーターでも女子の2種目で入賞と躍進した。
 サッカー女子は初の4強入りを果たし、卓球も男女団体戦でメダルに迫った。各競技の地道な強化が形になりつつあり、「4−6位が33あった。きちっとやっていけば、次につながる」と上村総監督は力を込める。
 2012年ロンドン五輪、東京が開催地に立候補している16年五輪へ、どう向かうか。上村総監督は「競技や種目にある程度特化して強化を進めながら、全体の底上げを図らないといけない。世代交代をうまく進めなければ」と話している。(北京時事) (2008/08/24 20:42)

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