時事通信社
射撃
五輪特集トップ射撃>指定記事

まな娘が力の源泉=両立で成長、北京で輝く4位−中山選手〔五輪・射撃〕

 【北京11日時事】北京五輪のクレー射撃トラップ女子で4位入賞を果たした中山由起枝選手(29)。スタンドでは6歳の長女、芽生ちゃんが見守っていた。「ママ頑張って、ママ頑張って」。いつも応援してくれるまな娘の存在が、中山選手の力の源泉だ。
 8年前のシドニー五輪。ソフトボール出身の動体視力を生かした射撃は評価が高く、メダル有望との声もあった。しかし、結果は予選落ち。「期待を裏切った」というショックで自分を見失い、引退を決意した。
 その後、結婚して芽生ちゃんを出産。子育てに追われる日々を過ごしながら、射撃への思いは心の奥底でくすぶっていた。「中途半端なことはできない。やるならどっちもちゃんとやろう」。2003年に競技に復帰。子育てと厳しい練習を両立させ、今春に見事に北京五輪の出場権を得た。
 「娘がいなければ、北京には行けなかったと思う」と中山選手。母の広子さん(58)も「シドニーのころよりも心が広くなった。子供ができて、本当に由起枝は成長した」と言う。
 本番の舞台では、あと一歩まで迫った銅メダルを惜しくも逃した。もう射撃のルールを理解している芽生ちゃんは、悔しくて号泣。「ごめんね。でもママも頑張ったよね」と娘を抱き寄せた中山選手。芽生ちゃんはうなずきながら、ママの胸にそっと顔をうずめた。 (了)
芽生(めい)
(2008/08/11 21:01)

記事一覧



北京五輪名場面集