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ソフトボール

一緒に世界一に−けがで出場断念の内藤選手−ソフトボール〔五輪・ソフトボール〕

 「行けーマブ! ヒロ行ける!」。21日の北京五輪ソフトボール決勝。スタンドから日本ナインに向かって太い声が飛んだ。けがで6月に北京五輪出場を断念した内藤恵美選手(28)。力強いエールをグラウンドに送り続けた。
 内藤選手はシドニー、アテネ両五輪で遊撃手として活躍。2月に左足アキレスけんを断裂し、順調に回復したため五輪代表に選ばれたが、6月の合宿で再び断裂、出場を断念した。
 「ずっと一緒にやってきた仲間。オリンピックは自分の夢で、世界一になりたい気持ちは変わらない」と声をからした。出塁した選手が気付いてうなずく場面も。
 自分でデザインしたお守りを選手一人一人に贈った。表には金の糸で「世界一」。裏はそれぞれの名前と背番号。自分自身も「EMI 6」のお守りをポケットにしのばせ、一緒に戦った。
 見事な優勝に内藤選手は目を真っ赤にし、言葉を詰まらせた。この日、ナインは6の数字が入ったリストバンドをし、お守りを持ってグラウンドに出た。内藤選手のユニホームも持ってきた。
 「みんなに感謝している。グラウンドには出られなかったけど、一緒に戦わせてもらってありがとう。ただ幸せで言葉も出ない」と内藤選手。
 表彰式後、選手らは観客席の一番下まで下りてきた内藤選手の近くに歩みより、金メダルを向けた。(北京時事)
内藤恵美(ないとう・えみ)
(2008/08/22 01:25)

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