時事通信社
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むなしさ残る野球と男子サッカー=プロの日本、ふがいない戦い〔五輪〕

 北京五輪の野球で日本が悲願の金メダルを逃し、サッカーの男子は1次リーグ3連敗で敗退した。普段から多くのファンに支えられ、厚遇されている両プロ競技の戦いぶりには、失望感を抱かざるを得ない。
 「金メダルしかいらない」と全員プロ選手で固めた星野ジャパンは準決勝まで4勝4敗。4強入りしたチームには勝てなかった。確かに負けた4試合は接戦。勝負は時の運という面はあるし、紙一重の差が明暗を分けた。ただ、競り合いの中で、「何が何でも」という執念で相手に及ばなかった面は否めない。
 22日の韓国との準決勝。1点リードの6回、先頭の青木が安打で出塁したというのに、日本には「絶対1点を追加する」という強い意志が感じられず、後続が工夫なく凡退。一方の韓国は7回、一死から四球で出た主力打者に代走を送ってまで同点を狙い、代打の安打で代走が際どく生還した。岩瀬が勝ち越し本塁打を許した8回、日本ナインはぼうぜんとするばかりで、勝負を半ばあきらめたようにも見えた。
 男子サッカーも接戦は同じ。3戦はすべて1点差だった。ただ、ピッチ状態や審判の判定に文句を言っても、条件は基本的に相手と同じ。オーバーエージ枠の選手を使わなかったのは、明らかにサッカー協会の不手際が要因だし、五輪を若手選手の強化の場と考えるのか、手を尽くして一つでも上の結果を求めに行くのか方針が明確でない。
 野球、男子サッカーとも、大会や合宿では多くのスタッフが付き、高級ホテルに宿泊する。それで、この結果。大きなファンの支持に支えられて厚遇を受けるプロである以上、不成績の責めを負うのも当然。ソフトボールの金メダル獲得や、厳しい環境を乗り越えて3位決定戦まで進んだ女子サッカーのなでしこジャパンの気迫あふれる戦いを見た後では、一層むなしさが募る。(北京時事)
(2008/08/23 05:30)

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