時事通信社
テコンドー

「感謝している」と岡本=初戦負けも、さばさば〔五輪・テコンドー〕

 1回戦負け。だが、女子67キロ級の岡本はいつものにこやかな表情だった。「スロースターターなんで、体がなかなか動きにくかった。相手との距離がちょっと中途半端だった」。さばさばした口調だった。
 手足の長いモロッコ選手に押された。第1ラウンドにキックを食らって0−1。岡本の攻めはいまひとつスピードを欠き、有効打にならない。逆に第3ラウンド残り20秒で決定的な失点を喫した。
 3度目の五輪で、出場選手中最年長の36歳。「エキサイトした。本当に緊張はなかった」。持てる力は出し切ったつもりだ。
 アテネ五輪は競技統括団体の分裂騒ぎで出場が危ぶまれ、個人資格での出場。同五輪後、全日本テコンドー協会のために一時は役員となって奔走し、社団法人化の実現に一役買った。だが、競技者としての情熱が失われることはなかった。
 2005年の5月ごろから練習を再開。韓国を拠点に技術を磨き、再び五輪出場資格をつかんだ。けがに悩まされ、「ここまで準備は思うようにいかなかったが、これがベストだと思っている」と試合に臨んだ。
 「こんな年で五輪で試合をさせてもらい、感謝している」としみじみ。まだ敗者復活戦への望みはある。「できればもう1試合したい。失敗しておいて何ですけど」と少し恥ずかしそうに言った。(北京時事) (2008/08/22 12:43)



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