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大舞台で課題残した19歳=水谷、「アジアの卓球」習得へ〔五輪・卓球〕

 21日の北京五輪卓球男女シングルス。日本の男女エースは、試合後の表情に明暗が分かれた。男子の水谷隼(明大)と女子の福原愛(ANA)。世界ランキング1位の強敵に屈した福原は晴れやかな笑顔。水谷は世界17位のギリシャ選手に敗れ、顔を曇らせた。
 「目標は金メダル」。五輪代表に決まってから、そう言い続けてきた。現実には、シングルスはもとより、世界選手権3位の団体戦でもメダル獲得は厳しいとみられていた。だが平成生まれの19歳、水谷は本気だった。
 序盤の団体戦。準決勝進出を決めた香港戦のダブルスで、アテネ五輪銀メダルのペアを土壇場からの逆転で下した。積極的に前に出て、強いスマッシュを放ち、粘り強いラリーを繰り返す姿はエースにふさわしかった。
 しかし、準決勝のドイツ戦で欧州王者のボルに第2シングルスで1−3と自らも完敗し、結果的に2−3で敗れ金メダルの可能性がなくなると、一転して精彩を欠いた。精神面の弱さ。結局、最後まで水谷が立ち直ることはなかった。「メンタル面、技術面の両方で技量が足りない」と、男子日本代表の宮崎義仁監督はあえて苦言を呈した。
 「欧州で学んだことは大きいけど、世界のトップはやはりアジア。中国、香港の卓球を目指してやりたい」と水谷。今年の10月から年末まで中国のリーグに参戦し、トップの技術を学ぶことにしている。中学2年から今春まで拠点としたドイツで体得したことに、今後アジアでの経験がうまく融合する時、今度は2012年ロンドン五輪でのメダルが視界に入ってくるはずだ。(北京時事) (2008/08/22 07:10)

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