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「もてなしの心」で手荷物検査=五輪支えるボランティア〔五輪〕

 【北京22日時事】24日に閉幕する北京五輪では、テロへの警戒から競技場での厳しい手荷物検査が話題となった。卓球会場では、北京大学日本語学科2年の張芸さん(21)が、検査に戸惑う日本人観客にボランティアとして優しく声を掛けた。「おもてなしの心を大切にした」という。
 張さんは日本の漫画が大好きで、日本語を学び始めた。北京大の学生団体「中日交流協会」の会長を務め、「日本人との交流経験を生かしたい」と、ひと夏を通訳ボランティアにささげた。
 検査を行う入り口で、張さんは背筋をぴんと伸ばし、両手を前に重ね、ひっそりとたたずむ。「出しゃばらず、困った表情の方を見つけたら歩み寄るようにした」。その中には卓球女子の福原愛選手(19)の両親もおり、手荷物一時預かりの手続きで初めて知り、感動した。
 福原選手らの応援には大勢の日本人が訪れた。「一時預かりもできない飲食物を携帯する人が目立った」と張さん。その場で飲食するか廃棄するしかないため「怒り出す方もいた」が、「どうか、ご協力をお願いします」と必死に頭を下げた。
 そんな張さんは10月、京都大学に留学。日本文化を学び、和風のもてなしの心を磨く。「将来は五輪のような国際イベントを計画したい」。ボランティア経験を通じ膨らんだ夢は、日本を経て、やがて世界へ羽ばたく。(了) (2008/08/22 16:51)

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