時事通信社
レスリング

兄弟タッグで快進撃=湯元、軽量級の意地で「銅」〔五輪・レスリング〕

 3位決定戦。最後はアンクルホールドをかけ、勝負を決めた。手で相手の両足首を固定し、そこを軸に相手を横に回転させる技。「弟にアンクルで行けと言われてなかったら、思いついていなかったかもしれない」と湯元。とっさに出た決め技だった。
 3位決定戦までの4試合を通じ、一つ下の階級で五輪代表を逃した双子の弟・進一の献身的なサポートを受けた。「強いんだ、と何度も言葉をかけてくれ、救われた。マイナスのことは考えなかった」と湯元。初体験の五輪を兄弟でタッグを組んで戦い抜き、銅メダルにたどり着いた。
 初戦でタジキスタン選手にフォール勝ち。3回戦では、湯元の国内のライバル高塚を3月のアジア選手権決勝で倒して五輪切符をつかんだインドのドゥットを逆転で倒す。3位決定戦のキルギスのバザルグレエフは世界選手権3位の実力者だ。
 決勝にこそ進めなかったが、続々と強豪をなぎ倒し、五輪に出られなかった日本の選手の思いもぶつけたつもりだ。
 昨年の世界選手権で初戦敗退し、屈辱からはい上がって来た。「あの負けがあってすごく成長できた。恥ずかしくない試合をしたかった」と湯元。日本が誇る軽量級の意地を見せ、ほっとした表情を浮かべた。(北京時事) (2008/08/19 21:58)

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