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驚異の巻き返しも、最後力尽きる=18歳錦織、大健闘の初戦敗退〔五輪・テニス〕

 第1セットを終盤の競り合いで負け、第2セットも一方的に0−5までリードされた。絶望的な劣勢に見えたが、「五輪は何度とない大会。このままでは終われない気持ちが強かった」と錦織。
 普段は淡々とプレーする18歳が、ガッツポーズや時には大きな声を上げ巻き返しに出た。ウィンブルドン4強のシュットラーから5ゲームを連取し、合計5度のマッチポイントもしのいだ。持病の腰痛にも途中から見舞われたが、このセットをタイブレークで制し、最終セットに持ち込んだ。
 0−5からの逆転は、昨年の下部ツアーで1度経験したという。だが、第3セットの最初のゲームをブレークされたのが痛かった。「自分でも考えてなかった逆転で、気が緩んだかもしれない」。6月下旬に負傷した左腹筋は完治したが、最後は力尽きるように、リターンがネットにかかった。
 今年2月、日本男子で16年ぶりにツアー優勝を果たし、将来性を買われ、推薦枠で五輪出場権を得た。32歳のベテランの老かいさに屈したが、「ラリーで負けていたわけではない」と強気に話し、「悔しい。1勝したかった。でも、次へのステップになったと思う」。
 父親がお土産で買ってきたラケットを5歳で初めて手にし、中学2年で親元を離れ、米国へテニス留学し、腕を磨いてきた。「ロンドン五輪では、金メダルを目指し、頑張りたい」。輝く未来は、まだ始まったばかりだ。(北京時事)
(2008/08/12 01:11)

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