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甘かった初五輪=尾方、力の差を痛感−男子マラソン〔五輪・ハイライト〕

 尾方には悔やみ切れない、そして力の差を思い知らされた初の五輪だった。すべては出だしの5キロ。「甘かった」。自信があった夏場のマラソンで打ちのめされた。
 序盤でワンジルらケニア勢が主導権を握ると、一気にペースアップ。集団を前に置き、機をうかがいたい尾方にとっては願ってもない展開だったはずだが、予想外のスピードは計算になかった。
 「いずれ落ちてくる。先頭の位置だけ確認していれば逃がすことはないな」。しかし、勝負はここで決まった。5キロの途中計時は14分52秒。尾方は10秒ほど遅れた。「あそこまで速いとは。あの集団に入るのはきつかった」。後方でもがいた。
 外国勢の揺さぶりに対応し、最後に持ち味の粘りを生かす展開が頭にあった。だが、揺さぶりどころかスピード一辺倒で押し切るレースにまったく対応できなかった。「力の差を見せ付けられた。勝負にならなかった」。完敗を認めた。
 大崎が直前にレースを取りやめ、同僚の佐藤は早い段階で後方に去った。5キロで46位だった順位を徐々に上げたのは日本代表の意地だったか。「へばったやつらを抜いていっただけ」。最後は13位でゴールした。
 「力がある人が、力通りに走る」強さを実感した。この経験を次に生かすにはどうしたらいいか。「やるしかないですね」。意外にもきっぱりと答えが返ってきた。(北京時事)
(2008/08/24 15:56)

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