時事通信社
バレーボール

出場権精いっぱいだった日本男子=経験不足、次の4年が勝負〔五輪・バレーボール〕

 【北京17日時事】16日に行われたバレーボール男子1次リーグで、日本は決勝トーナメント進出を逃した。第1戦のイタリアから4連敗。地元中国に競り負けた第3戦のムードを引きずるかのように、ベネズエラ戦は自滅する試合展開で1セットも奪えなかった。
 6月に東京で行われた最終予選で16年ぶりの五輪切符を手にした日本。植田辰哉監督は本番での4試合を振り返り、「一番の敗因はサーブ。リードしている場面で拾われたり、全く入らなかったりした」と指摘した。サーブの確率は、実戦経験に基づく精神面のコントロールと密接に関係する。荻野正二主将は「それぞれが役割を果たせずに萎縮(いしゅく)し、個人プレーに走っていた」と悪循環を嘆いた。
 無論、アタックやレシーブでの力不足も明らか。しかし救いがあるのは、今回のメンバーが若く伸びしろを感じさせることだ。植田監督は「ロンドン五輪への今後4年間が大きくなる」と、続投にも意欲も見せる。
 24歳の越川優(サントリー)は、全治2カ月と診断されたひざの故障を押して出場した。「日本での試合はやりやすい雰囲気をつくってくれるが、五輪は特別な雰囲気だった」。大舞台で自分を見詰め直している。
 日本男子が常にメダルを狙っていたのは遠い過去。今の目標は、五輪の連続出場だろう。現実を直視するには、潔い結果だったのかもしれない。(了)
(2008/08/17 05:12)

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