時事通信社
バレーボール

郎平氏支持、成熟度の表れ?=中国人の外国チーム監督を受容〔五輪〕

 北京五輪女子バレーボールで米チームを銀メダルに導いた中国の元エース、郎平氏をめぐっては、中国のインターネット上で「裏切り者」論争が起きていたが、国内メディアは郎平監督に好意的な報道を堅持した。米国が中国を破った後もそのトーンは変わらず、24年ぶりの決勝進出で「奇跡を導いた」と称賛。同監督への応援を中国人の「成熟と寛容」の証しとアピールしたいようだ。
 ネット論争は著名な囲碁棋士、聶衛平氏が今月初め、「自分が中国人であることを忘れるな」と批判したのがきっかけ。中国青年報によれば、「その考え方は30年遅れている」「偏狭な愛国主義の表れだ」などの反論が多数を占め、あるネット調査では「そうは思わない」が62%に上ったという。
 中国選手団の崔大林副団長も郎平氏らを「スポーツ大使」と呼び、その貢献をたたえた。ほかに米体操やオーストラリア飛び込みの監督も中国の元名選手。韓国バドミントンを指導する李矛氏は中国紙に対し、「今回は一度も『漢奸(かんかん)』(売国奴)と呼ばれなかった」と語った。
 米女子バレーの決勝進出は1984年のロサンゼルス五輪以来。その米チームを破って金を獲得したのが郎平氏を擁する中国だった。中国監督だった96年アトランタ五輪では銀メダル。今回は米監督として中国の連覇を阻んだが、ブラジルに敗れた23日夜の決勝戦では観客席から「郎平、頑張れ」の大合唱が起きた。
 ネットには「時代遅れと言われようが、好きになれない」などの書き込みもあるが、「どこで試合をしようと関係ない」とプロ精神に徹する郎平氏を、中国監督に招請しようとの声も出ている。(北京時事)
(2008/08/23 23:21)

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