時事通信社
バレーボール

郎平監督に母国から大声援=米国を初の金には導けず〔五輪・バレーボール〕

 セットカウント1−2で迎えた第4セット。最後はトムのスパイクが大きく越えてゲームセット。米国を6大会ぶりの決勝に導いた元中国女子の大エース、郎平監督は、悲願の金メダルには導けなかった。
 第1セットを一方的に落とした後、第2セットはグラスの強打やバウンのブロックが決まって取り返した。「決勝で戦うことは選手の夢だった」。教え子たちの思いが、コート内ではじけた。
 第3セットから、ブラジルが世界ランク1位の本領を見せてくると、会場にこだましたのは「加油(頑張れ)、郎平(ラン・ピン)」の大声援。
 3年前に米国の指揮を引き受けた際には、批判的な見方もあった。国民的ヒロインだっただけに、人材流出への失望感もあったのだろう。だが、たとえライバル国の監督でも、故郷に錦を飾る晴れ舞台であることに変わりはない。米国の巻き返しを祈る大声援が響き渡り、「わたしはとても幸せ者。声援は選手を勇気付けてくれた」。
 米国の決勝進出は1984年ロサンゼルス五輪以来。その時、金メダルの夢を阻止したのが、郎平監督をエースとする中国だった。選手として味わった歓喜を、選手に伝えることはできなかった。それでも、「大会を通して、特に若い子たちが成長してくれた」。普段あまり感情を表に出さない47歳が、穏やかな笑みを浮かべた。(北京時事)
(2008/08/24 00:17)

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